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レコーディングを前にした1月22日土曜日、
カメラスタジオでCDジャケット用の写真撮影が行われた。
事前に打ち合わせをして挑んだものの、
「音楽」ではなく「被写体」として自分を表現するのは勝手が違うのか、
いつになく緊張気味の成瀬。
アレンジサンプル用に作られた「My dear」をBGMに流しながら、
撮影は進められた。
写真の仕上がりは・・・乞うご期待。



1月25日火曜日、いよいよレコーディング。
外音を全くシャットアウトされたブースに入り、
ボーカル録音用にミックスされた伴奏を聴きながら、
何度も何度も歌う。

4回、5回、6回、昼食を挟んで、7回、8回、9回・・・
レコーディングは体力勝負でもある。
最終的に13回のテイクを繰り返し「My dear」のボーカル録りが終了。
休む間もなくカップリング曲「願い」の録音に入る。
ブースにキーボードを持ち込み、弾き語りで4テイク。
完全にアレンジされた「My dear」とは違って、
こちらはLIVE感覚での収録となった。

歌の次は楽器の録音。
お待ちかね、吉田リョウの出番である。
思いのほか成瀬のボーカル録音が長引いたため、
正午にスタジオ入りしたリョウがギターのフレーズを弾き始めたのは
なんと夜の11時過ぎだった。
アコースティック、エレキ、
ギターの音色が曲に躍動感を吹き込んでいく。


ギターの録音が終わると、次は「流し込み」と呼ばれる作業。
アレンジャーの大村さんがプログラミングした様々な演奏データに
実際の楽器の音がつけられていく。
録音された成瀬のボーカル・テイクをひとつひとつチェックしながら、
同時進行でパートごとに楽器の音色が録音される。
最終的に合計50以上のトラックに音が収められてレコーディングは終了。
深夜3時をまわって長い1日は終わった。

この後は、録音された音を調整しながらまとめていく「ミックスダウン」、
そしてCD用のマザーを完成させるための「マスタリング」と、
とても大切なスタジオワークに突入する。

「歌をつくる」というプライベートな作業に始まったプロジェクトは、
どんどん多くの人たちを巻き込みながら進行してゆく。
“成瀬友子”は、もはや一人のアーティストの名前ではなく、
プロジェクトに関わるすべての人たちの夢につけられた名前でもあるのだ。