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市川泰憲(写真技術研究家、日本カメラ博物館)

  市川 泰憲(いちかわ やすのり)
1947年東京生まれ。中学・高校・大学と写真部に所属。1970年東海大学工学部光学工学科卒業。同年写真工業出版社入社、月刊「写真工業」編集長を経て、2009年より日本カメラ博物館に勤務しながら幅広い写真活動を続ける。日本写真学会会員

■ブログ「写真にこだわる」移りました
https://ilovephoto.hatenablog.com/

第五十三回「コシナ・フォクトレンダー・ノクトン50mmF1 Aspherical VMを使ってみました」
コシナの『ノクトン50mmF1 Aspherical VM』が2022年1月に発売されました。このレンズの最大の特徴は、F1と大口径なことですが、非球面レンズの加工に研削方式を採用したことにより高融点で高屈折な特殊な硝材が使えるようになったことです。この研削非球面レンズを採用することにより、高度な収差補正が可能となり、レンズ構成も単純化でき大口径ながら小型化できるというのです。
 現在、非球面レンズの加工法は、\型によるモールド法、∧9臠鶺緻漫↓8削法とありますが、モールド法の素材はガラスとプラスチックがあり、いずれも素材としては低融点であることが望まれます。複合非球面はガラスと樹脂の組み合わせで、樹脂を硬化させるのに熱と紫外線照射による方法がありますが、経時による問題があるとされています。研削非球面は1枚ずつの研磨によるために生産効率は低く、製品コストも高くなるとされています。この時期の他社交換レンズでの研削非球面の採用を見ると、キヤノンでは「RF50mm F1.2 L USM」、「RF85mm F1.2 L USM」、ニコンでは「ニッコールZ 58mm F0.95 S Noct」などがあり、いずれも大口径で標準、準望遠域に採用されていて、高価でありますが、その中でも同じ標準域のキヤノンが約30万円、ニッコールの約110万円に対してノクトンの約22万円は安価だといえるのでしょう。
 さて、いろいろと講釈を述べるのはここまでにして、いわゆる大口径レンズの描写はどうなのだろうかと改めて考えてみようと、2010年に発売された「ノクトン50mmF1.1」と比較しながらいつもと同じように使っていたのですが、ノクトン50mmF1を使い始めたら、ライカカメラ社が新型の「M11」を発売したのです。そもそも『コシナ・フォクトレンダー・ノクトン50mmF1 Aspherical VM』は、コシナの『VMマウント』とは、ライカMマウントと同等なため、新型ライカがでたら当然最新モデルでどうだろうかと考えるわけでして、それではとさっそく試してみました。

■デジタル時代の大口径レンズ
 大口径レンズはフィルムカメラの時代は、感度でカバーできない部分をレンズの明るさでかせごうという、暗所用のハイスピードレンズだったのです。ところがデジタルといえば超高感度も自在でISO数万という機種も数多くあり、ここで使用した最新のライカM11ではISO 50000の設定が可能ですから、いまさらレンズは大口径である必要はないのです。ところがデジタルの時代になっても、ライカM用にミラーレス一眼用の大口径レンズが各社から発売されています。これは、デジタルになって1/8000秒以上の高速シャッターが普通に切れるようになったことで、大口径ならではの深度の浅い画像が撮影できることがメリットだと思うのですが、大きさ・重さもそれぞれであり、価格もピンキリで100万円を超えるものから10万円を切るものまでとバリエーションも豊富です。
 コシナのフォクトレンダーは、もともと大口径レンズの実績が多く、最近はM4/3規格に、やはり研削非球面レンズを使った「スーパーノクトン29mmF0.8アスフェリカル」を2020年11月に発売するなど大口径レンズにはたいへん意欲的です。今回は、旧タイプの50mmF1.1(2009年)も横において、使ってみました。


≪写真1≫ 左:ライカM11にフォクトレンダー・ノクトン50mmF1 Aspherical 、右:ライカM9にフォクトレンダー・ノクトン50mmF1.1を装着(画像をクリックすると大きく見られます)

≪写真1≫ 左:ライカM11にフォクトレンダー・ノクトン50mmF1 Aspherical 、右:ライカM9にフォクトレンダー・ノクトン50mmF1.1を装着。
どちらも専用フードを付けてあります。F1アスフェリカルは、バヨネット式で取り外して裏返して収納可能。F1.1はスクリュー式で裏返すことはできません。フィルター径は、F1アスフェリカルが62mmφ、F1.1が58mmφです。

≪写真2≫ 左:オリジナルノクトン50mmF1.5、中:ノクトン50mmF1アスフェリカル、右:ノクトン50mmF1.1。(画像をクリックすると大きく見られます)

≪写真2≫左:オリジナルノクトン50mmF1.5、中:ノクトン50mmF1アスフェリカル、右:ノクトン50mmF1.1。参考までに置いたオリジナルノクトンは1950年に発売されたフォクトレンダープロミネント用です。

≪写真3≫ コシナフォクトレンダー50mmF1アスフェリカルと50mmF1.1の底面比較(画像をクリックすると大きく見られます)

≪写真3≫コシナフォクトレンダー50mmF1アスフェリカルと50mmF1.1の底面比較。
F0.1明るいと口径は当然のこととして大きくなります。F1.1のレンズ先端からマウント基準面まで57mm、F1は54mmで口径は大きくても全長は短くなっています。これは写真を見れば、後玉が飛び出していることから納得できます。左にはF1のレンズ構成図を載せました。最後玉と最前玉には非球面レンズが使われていて、前部の非球面は研削非球面レンズだというわけです。このようなレンズ構成図の配置は本来ならあってはならないのですが、実写真との比較でこのように置いてみました。



≪写真4≫ ノクトン50mm、それぞれの絞りの形を見てみました(F5.6)(画像をクリックすると大きく見られます)

≪写真4≫ それぞれの絞りの形を見てみました。
左から、オリジナルノクトン50mmF1.5、ノクトン50mmF1.1、ノクトン50mmF1アスフェリカルです。いずれもF5.6に設定してありますが、F1アスフェリカルはかなりの円形絞りであることがわかります。



■ライカMマウントはユニバーサルマウント
ライカMマウントはミラーレス機の登場で、一気にユニバーサルマウントとしての価値を高めました。これはマウントアダプターを介することにより単に古いライカレンズが使えるということだけではなく、各社のボディでさまざまなレンズを楽しめるようになったのです。このミラーレス一眼用のマウントアダプターとしては2008年に発売されたパナソニックの「ルミックスG1」では、ライカMとライカRマウント用の変換アダプターが純正のアクセサリーとして発売されたのですから、ミラーレス機にライカレンズを使うというのは、正しい使い方であたりまえのことなのです。


≪写真5a≫ 左:ソニーα7R検TECHART M-Eアダプター+ノクトン50mmF1アスフェリカル、右:ニコンZ7+ TTArtisan M-Zアダプター+ノクトン50mmF1.1(画像をクリックすると大きく見られます)



≪写真5≫の左側は、ソニーα7R犬AFを可能とするTECHARTのマウントアダプターを付けてノクトン50mmF1アスフェリカルを、右はTTArtisanのマウントアダプターを介してニコンZ7にノクトン50mmF1.1を取り付けました。このようなマウントアダプターは各種ミラーレス機用に販売されているわけですから、「ライカMマウントはユニバーサルマウント」というわけです。
 ところで、レンズ構成図を載せた部分の≪写真3≫を見てお分かりのように新50mmF1アスフェリカルの後部は旧50mmF1.1に比べてバックフォーカスが短いのです。これはライカMマウント用レンズですが、明らかにミラーレス一眼を考慮した設計だと考えます。2020年にコシナはソニーEマウントのアポ・ランター50mmF2を発売し、その後Mマウントのアポ・ランター50mmF2を発売しましたが、それぞれのレンズが各マウントに適切化された設計がなされたというのです。実際Mマウントのアポ・ランター50mmF2をソニーα7R犬防佞韻独羈咾垢襪伴辺がかなり流れたのです。これはバックフォーカスとフランジバックの関係から、ミラーレス用に開発されたレンズをライカMマウント用に転用するにはそれなりの修正設計を必要としたということで、ソニー用の光学系とライカM用の光学系がそれぞれ設計されたと考えるのです。新しいノクトン50mmF1アスフェリカルでは、最初からミラーレス一眼用にも流用できるように設計して、バックフォーカスを短くして、ライカM用のレンズを設計したと私は考えるのです。すでにコシナはニコンからZマウントのライセンスを受けて、APS-C、フルサイズの交換レンズの発売を予告されていますが、ニコンZマウントの『ノクトン50mmF1 Aspherical 』がでてくるかも知れませんというわけです。特に『ニッコールZ 58mm F0.95 Sノクト』は、マニュアルフォーカスなので大口径レンズとしてスペック的には近似しているので発売されれば注目を浴びるでしょう。



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