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市川泰憲(写真技術研究家、日本カメラ博物館)

  市川 泰憲(いちかわ やすのり)
1947年東京生まれ。中学・高校・大学と写真部に所属。1970年東海大学工学部光学工学科卒業。同年写真工業出版社入社、月刊「写真工業」編集長を経て、2009年より日本カメラ博物館に勤務しながら幅広い写真活動を続ける。日本写真協会会員。

■ブログ「写真にこだわる」移りました
https://ilovephoto.hatenablog.com/

第四十七回「ニコンZ7を使ってみました」
 ニコンのフルサイズミラーレス一眼は、今回使用した「Z7」が45.7メガピクセル、感度範囲ISO 64〜25600、連写最高速度9コマ/秒であるのに対し、普及機としての「Z6」は24.5メガピクセル、感度範囲ISO100〜51200、最高連写速度12コマ/秒です。価格的には、ボディのみでZ7が44万円、Z6が27万円。ここで普及機とZ6を位置づけましたが、同じ画面サイズならば一般的に画素数が少なければ安いわけですが、撮影コマ速度を見るとしてZ6の方が秒間あたり3コマも速いのです。既存の一眼レフで見ますと、ニコンD5(低画素20.82メガピクセル、高コマ速・12/秒)とD850(高画素45.75メガピクセル、低コマ速・7コマ/秒)の関係とは逆になるわけです。このあたりは、データ量と処理速度の関係からすると当たり前のことではありますが、まさにデジタル機ならではの性能と価格のバランスとなるわけです。


≪写真1≫Z7ボディにニッコールZ24〜70mmF4S、ニッコールZ35mmF1.8S、マウントアダプターFTZ(画像をクリックすると大きく見られます)


≪写真2≫ XQDカード(120GB)とカードリーダー(画像をクリックすると大きく見られます)

■“Z7”はどう読んだらいいのだろう
 ところで最初に“ニコンZ7”はどのように読んだらいいのでしょうか。日本的に考えると、国際信号旗“Z旗”の読み方にしたがって、ゼット・セブン、ゼット・ナナと読むのが一般的だと思っていましたが、東京メトロ半蔵門線車内英語放送はネイティブスピーカーなのですが、next station is ジィー・セブン(Z7=神保町)、ジィー・シックス(Z6=九段下)と読んでいたのです。そちらの方がなんとなくカッコいいので、僕は以後「ニコン・ジィー」の読み方にしようと考えたのです。そこでニコンの関係者にお伺いしたところ、日本ではどうやら「ジィー7」と読んでいたのを、フォトキナ会場のドイツでは「ゼット7」読んだというのです。つまりどちらでもOKなわけです。
レポートするにあたって、最初に用意したのは、Z7ボディにニッコールZ24〜70mmF4S(136,500円)、ニッコールZ35mmF1.8S(114,000円)、マウントアダプターFTZ(36,500円)≪写真1≫、そしてメモリーカードとしてXQDカード(120GB)とカードリーダー≪写真2≫です。



≪作例1≫古希記念、飯田鉄さん1、ニッコールZ 35mmF1.8S:F1.8・125秒、ISO 100、AWB、2018.10.4(画像をクリックすると画素等倍でも見られます)


≪作例2≫古希記念、飯田鉄さん2、ニッコールZ 24〜70mmF4S:焦点距離31mm、F4・125秒、ISO 500、AWB、2018.10.4(画像をクリックすると画素等倍でも見られます)


≪作例3≫トーンカーブをいじって明るくしてみました。ニッコールZ 35mm1.8S(画像をクリックすると大きく見られます)


■最初のシャッターを切る
 “ニコンZ7” 最初のシャッターは、ルーニー247にて個展「RECORDARE」を開催中の飯田鉄さん。写真家さんは気持ちよく撮影させてくれるのがありがたいです。≪作例1≫は、ニッコールZ35mmF1.8S、≪作例2≫は、ニッコールZ 24〜70mmF4Sです。どちらも絞り開放で撮りましたから、被写界深度の違いがよくわかります。これは背後の額入りの写真のボケ具合で顕著ですが、飯田さんのお顔を画素等倍にまで拡大すると、深度のみならず、AF ポイント、ひいてはレンズ描写の特性がわかるというわけです。この2カットを撮影して思ったのですが、撮影はいわゆるニコンならではのマルチパターン測光ですが、結果としては35mmF1.8では平均測光で露出したように、背後の明るい所に引っ張られているのです。これを、飯田さんの顔の表情が明るく見えるようにするには、Photoshopでトーンカーブをかなり上に引き上げなくてはならなかったのです。作例1と作例2は撮影時のまま、≪作例3≫ではトーンカーブをいじった結果のニッコールZ35mmF1.8S の方だけをSGVAサイズで掲載しました。なお、こういう場面のために露出補正があるのだろうという声が聞こえてきそうですが、初めてのカメラはすべて基本的には、モード選択は別にして、露出補正、カラーバランスはデフォルトのままの状態で撮影し、以後、日常使用の時にはこのときの経験を加味して、それなりの補正を加えていくようにするわけです。



≪作例4≫いつもの英国大使館正面玄関、ニッコールZ35mmF1.8S、F5.6・1/3200秒、ISO400、AWB(画像をクリックすると画素等倍でも見られます)

■いつもの英国大使館を撮影
≪作例4≫いつもの英国大使館正面玄関、ニッコールZ35mmF1.8S、F5.6・1/3200秒、ISO400、AWB。2018年10月6日、この日は朝のうちは曇りかなと思いましたが、9:30頃から青空となりましたので撮影できました。このシーンは、いつも晴天時10:00〜10:30の間、35mmを中心とした焦点距離で絞りをF5.6に設定し、正面中央屋根庇のすぐ下のエンブレムにピントを合わせています。撮影結果としては、ご覧のように水平方向の直線性は良く、発色はきわめて自然であり、ヌケのよい青空で特に際立った偏色はなく、微妙な植物の緑も細かく再現されています。撮影後、設定感度がISO 400になっていたのに気づきましたが、前の撮影を引きずられていただけであり、特別な意図はありません。後日、時間に余裕ができたのでISO 100に再設定して撮り直しました。結果は大きく変わることはないはずですが、今までの撮影データとの統一化という点からすると、気持ちの問題として、やはり再撮影は避けられませんでした。
 英国大使館正面玄関エンブレム部分を画素等倍100%まで拡大すると、45.7メガピクセルにニッコールZ35mmF1.8Sの絞りF5.6のときの解像特性なるのですが、撮影直後に背面液晶で画面中央下部のフラワーポッドを見ると、ハイライト部が飛んだ感じなのでびっくりしました。さらにビジネス用のノートパソコンでも同様なのです。帰宅後、自宅のデスクトップパソコンにつないだ、EIZOフレックススキャンM170モニターで見たらハイライト部は飛んでいなくしっかりと描写されているのです。改めて、画質を見るときのモニターの大切さを知らされました。


≪作例5≫英国大使館正面玄関前をISO100で再撮影、ニッコールZ35mmF1.8S、F5.6・1/800秒、ISO100、AWB(画像をクリックすると画素等倍でも見られます)

●撮影感度をISO100にして再撮影してみました
≪作例5≫英国大使館正面玄関前をISO100で再撮影、F5.6・1/800秒、ISO100、AWB。初回の撮影からずっと気になっていましたが、10月21日に、天気が回復したのでISO100に設定して再撮影しました。改めてやってよかったのは、ISO100設定のほうが階調、解像、色とも良いのです。ISO400設定の時にわずかに飛び気味と感じたのは、設定感度も絡んでいたかもしれません。確認できたのがよかったです。




≪写真3≫AF-Sニッコール24〜70mmF2.8E ED VRとシグマ50mmF1.4DG Art(画像をクリックすると大きく見られます)


≪写真4≫同じ焦点距離、ほぼ同等の開放F値の「AFニッコール35mmF2D+マウントコンバーターFTZ」を組み合わせた状態と「ニッコールZ35mmF1.8S」を並べてみました(画像をクリックすると大きく見られます)



■マウントアダプターFTZでのニコンFマウントレンズのAF動作確認
 マウントアダプターFTZを介してニコンFマウントレンズであるAF-Sニッコール24〜70mmF2.8E ED VRとシグマ50mmF1.4DG ArtのレンズをニコンZ7に装着しての動作確認を行いましたが、この2本では特に問題はありません≪写真3≫。
 ニコンZ7に取り付くように「AFニッコール35mmF2D+マウントコンバーターFTZ」を組み合わせた状態と「ニッコールZ35mmF1.8S」を並べてみました≪写真4≫。この状態で、Z35mmF1.8の方が12mmほど背は高いのです。背が高い分だけ画質に違いがあるのでしょうか。AFニッコール35mmF2Dは僕のニコンフルサイズ用の画質評価基準レンズなのです。並べるとわかりますが、Zレンズでは距離目盛と被写界深度目盛りとかは省略されているのです。
 ファインダーにはの表示に加え、測距点が合焦するとグリーンに点灯するフォーカスエイドとして使えるのはうれしいです。マニュアルのピント合わせは、フォーカス点を目的に応じ2段階拡大させて目視で合わせるのです。その拡大(+)・復帰(−)は背面液晶の右下にあるのですが、ファインダーを覗きカメラを構えたまま右手親指で操作するには、グリップを握ったままではかなりむりがあり、一度左手でカメラをホールドし、親指が届くように右手のグリップを握り直して操作します。このあたり、かなり手の大きい人なら自在なのかもしれませんが、少なくとも僕の手ではグリップしたままの操作はむりで右手の握り直しが必要でした。このボタン操作、マニュアルフォーカスだけではなく、AFでも必要な操作なのです。そして拡大の解除は(−)側のボタンを押さなくてはならないのです。もし2段に最大拡大した時には、2回(−)側のボタンを押すと全画面表示に戻るのです。ここは、最大拡大からさらに押し込むと全画面表示に行くとか、シャッターボタンを半押ししたら全画面表示に戻るようになっていれば、マニュアルフォーカスでも素早い撮影ができるのにと思うのです。このあたりは、カスタム設定で変えられるのでしょうか、それともファームウエアアップで対応できるのでしょうか。気になるところです。
 実は、Zシリーズ発表前にニコンF用のマウントアダプターは、ボディ内モーター駆動のAFニッコールDレンズがAF対応するのだろうかと注目していたのですが、対応はレンズ内モーターのGタイプからとなりました。ニコンより早くボディ内駆動のAF方式を採用していた他社が対応していたのにと残念です。

■ミラーレスフルサイズの魅力はサードパーティ製マウントアダプター
 実はミラーレス機のもう1つの魅力は、ほかのカメラの交換レンズが使えるマウントアダプターの存在なのです。パナソニックのルミックスG1が2008年に発売された時、純正のアダプターとしてライカM用とR用のアダプターが発売されましたが、M4/3では焦点距離2倍相当、APS-CのソニーNEXでは1.5倍相当と画角が狭くなってしまったのです。それはそれでもルミックスとオリンパスは、登場が早期であったために人気が出て数を伸ばしました。
しかしマウントアダプターによるレンズ遊びが大きく流行ったのはフルサイズのソニーα7シリーズが2013年にでてきてからでした。いずれにしても自社の一眼レフの交換レンズを使えるようにする範囲ですが、他社の、それも今はなきカメラ、カメラメーカーの交換レンズを使えるようにするためには、サードパーティの存在なくしてはあり得なかったのです。そしてフルサイズミラーレス一眼であるソニーαシリーズの飛躍的な伸びには、小型・軽量であることに加え、このマウントアダプターによる各種レンズが使用可能なことが、かなりの割合で占めていたのだろうと思うのです。

≪写真5≫「SHOTEN」のライカM⇒ニコンZマウントアダプターにズミクロン35mmF2(第2世代、4群6枚構成)を取り付け(画像をクリックすると大きく見られます)


≪作例6≫コスモス畑、ズミクロン35mmF2(第2世代、4群6枚構成、1969年製)、SHOTENライカM⇒ニコンZマウントアダプター使用、MF、絞りF5.6・1/640秒、ISO100、AWB(画像をクリックすると画素等倍でも見られます)

 逆にいえば、サードパーティのマウントアダプター参入がなければ、ビジネス的にも魅力のないカメラとして烙印を押されたも同然だと思うのです。ここをうまく利用したのが富士フイルムのGFX50Sで、2017年2月28日発売1週間後には中国企業がマウントアダプターを作るという早業にでたのです。これは、彼ら自身がGFXは商売として成立する、つまり売れると判断したわけです。というわけでニコンZ7は売れると判断されれば、彼らにとって格好のビジネスチャンスとなるわけです。そこでどこから最初に出てくるかと見ていたら、焦点工房の「SHOTEN」から“ライカM⇒ニコンZマウントアダプター”が10月17日に発売されたのです。ニコンZ7は日本での発売は9月28日でしたから、わずか3週間後には発売というのですからすごいです。さらに調べてみると、KIPONも直後に出荷を開始したというのです。
 というわけで、さっそく「SHOTEN」のライカM⇒ニコンZマウントアダプターをさっそく入手して、ズミクロン35mmF2(第2世代、4群6枚構成)≪写真5≫を付けて、はるばる滋賀県まで試写を兼ねて行ってみました。ところがノートパソコンは持って行ったけれど、XQDカードリーダーを家に置いてきてしまったのです。今さらながら残念ですが、120GBのXQDカードとカードリーダーで3万円、リーダーだけで6,000円もするのでは、とても現地で買い増しするわけにはいきません。ということでズミクロン35mmF2のニコンZ7での描写特性報告は、帰宅するまでのお預けとなりました。
≪作例6≫コスモス畑、ズミクロン35mmF2(第2世代、4群6枚構成、1969年製)、SHOTENライカM⇒ニコンZマウントアダプター使用、MF、絞りF5.6・1/640秒、ISO100、AWB。この大きさではわかりにくいですが、ピントに合わせた所にずばり合っています。画素等倍まで拡大してもびくともしません。製造年代からするとクラシックレンズそのものですが、性能は現代でも十分であり、撮影にあたっては絞りF5.6に絞っていますが、さすがズミクロンです。また画面左上には青空を入れて光量落ちを見てみましたが、周辺光量の低下もさほど目立たなく画面周辺まで十分に使えます。第2世代ズミクロン35mmF2の特性は同じシリーズ第46回で詳しくレポートしていますので参照してください。なおSHOTENマウントアダプターのZ7ボディへの取り付けはスムーズでした。操作にあたって、Z7にはレンズなしでもロックされるのがデフォルトではないので、アダプターレンズを装着して、そのまますぐにシャッターを切ることができました。滋賀県にて(2018.10.18)



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