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市川泰憲(写真技術研究家、日本カメラ博物館)

  市川 泰憲(いちかわ やすのり)
1947年東京生まれ。中学・高校・大学と写真部に所属。1970年東海大学工学部光学工学科卒業。同年写真工業出版社入社、月刊「写真工業」編集長を経て、2009年より日本カメラ博物館に勤務しながら幅広い写真活動を続ける。日本写真協会会員。

■ブログ「写真にこだわる」開設しました
http://d.hatena.ne.jp/ilovephoto/

第三十八回「超広角フォクトレンダー・ヘリアー ハイパーワイド10mmF5.6アスフェリカル」
 光学技術の進歩で年々短焦点化する写真レンズ。僕の短い写真経験によれば、ミラーアップしないで使う一眼レフの広角28mmが複数登場したのは1960年代の後半でした。当時はレトロフォーカスタイプという新しいレンズデザインで日本の交換レンズメーカー各社から登場した時期です。そして、レンジファインダー式のライカ用では、28mmF6.3のヘクトールが登場したのが1935年、スーパーアンギュロン21mmF4が登場したのが1958年、さらにホロゴン15mmF8が1972年でした。一眼レフ用には、ミラーアップしないでよいレンズとしては1972年ごろに開発された、カールツァイスディスタゴン15mmF3.5の派生機種としてSMCペンタックス15mmF3.5などがよく知られていました。このうち、ライカM用のホロゴンは中古市場で、最高値は100〜200万円ぐらいつけられていた時期もありました。
 そこにコシナから1999年にフォクトレンダーブランドで登場したのが「スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical」です。このスーパーワイドへリアーは、同じ15mmでもF4.5と大口径で、 ホロゴンのように画像周辺と中心部の濃度差のバランスをとるセンターフィルターを使わなくても周辺光量の低下が少なく、ホロゴン同様にディストーションも少なく、とにかくよく写り、安価だったのです。たちまち人気商品となり、当初はライカスクリューマウントでしたが、その後、光学系はそのままで距離計連動のライカMマウント互換のVMマウントのII型となり、さらにフルサイズデジタル対応の光学系へと一新されて2014年にIII型になったのです。
 そのコシナがこの5月発売したのが、さらに焦点距離が短いヘリアーのハイパーワイド10mmF5.6なのです。広角で画角130°というのは、実は僕にとってはまったくの未体験ゾーンで、ファインダーをのぞいて見るまではどのように写るかわかりませんでした。僕は、作例写真家ではありませんので、ここまで超広角なるとはたして使いこなせるか心配でしたが、使いこんでいくうちにどうにか、この種の広角レンズの活用法が見えてきたので、以下に紹介しましょう。

●ライカMマウントかソニーEマウント用を選ぶ
 最初に決断しなくてはならないのが、今回のレンズはライカMマウントかソニーEマウント用で提供されるので、どちらかを選ぶということです。もちろんそのどちらも専用マウントで、両方のボディを持っている人は、それぞれを購入できればベストなのですが、そうはいきません。そこでいままでだと、無条件でライカMマウントの方を選び、ライカM⇒ソニーEマウントにアダプターで変換してライカとソニー両方のボディで使用というというわけですが、今回は少し事情がなりました。
 まずライカMマウント用を選択すれば、α7シリーズで使うときにマウントアダプターをどのようなものを選ぶかによって、ときには4隅にケラレがでてしまうこともあるのです。経験的には専用以外のレンズを装着すると、広角系より望遠系にケラレがライカMでもソニーαシリーズでも発生します。その点においては今回の場合は超広角ですので心配に及ばないのですが、一応チェックポイントになります。

【図1】ヘリアーハイパーワイド10mmF5.6 Aspherical(10群13枚構成)。(画像をクリックすると大きくして見られます)




【写真1】フォクトレンダー・ヘリアー ハイパーワイド10mmF5.6アスフェリカルを装着したソニーα7R。(写真をクリックすると大きくして見られます)

 そこで仕様の詳細を調べてみると、ライカ用ソニー用のどちらも光学系は同じ10群13枚構成(図1)ですが、ソニーEマウント用には電子接点がついているのです。その内容は、Exif情報が撮影後のファイルに付加され、レンズ名、焦点距離、最大絞り値、設定絞り値がわかるのです。さらに調べてみると、レンズ情報を読み取って周辺光量や色収差、歪曲収差の補正を行うようなのです。またボディによっては、5軸の手ブレ補正機構にも連動するのです。とりあえずは、AFには連動しないコシナスタイルを踏襲しているのですが、この電子接点の有無は、基本的な光学性能を超えたところで写りに作用するので外せません。
 結果として、ライカMとソニーα7シリーズの現状と将来を種々自分なりに考慮して、僕はソニーEマウント仕様の「フォクトレンダー・ヘリアー ハイパーワイド10mmF5.6アスフェリカル」(写真1)を選びました。

●さまざまな場面で画角130°を実感する

【写真2】ソニーEマウント用には電子接点が付いている。(写真をクリックすると大きくして見られます。)

 このソニーEマウント仕様レンズの最大の特徴は、単にレンズ機能だけで撮影を行うのはなく、ボディと情報を交換してベストの結果をだすのです。たとえば周辺光量の低下や色付きは、ここで用いたα7Rだとレンズによってはかなり顕著に表れるのですが、最新型の裏面照射型CMOSを使ったα7RIIだとさほど気にならないというのも現実です。つまり今回使用のレンズにとっては、厳しい条件が出るのがα7Rなのです。このあたりは本シリーズのソニー7RIIのレポートをご覧いただければおわかりいただけるでしょう。またレンズはヘリコイドを回転させると、ファインダー下部には距離指標が表示されるのです。これも電子接点により距離情報が伝わるためだと思いますが、このような極端に広角なレンズの場合には、ヘリコイドの回転位置を大まかに知れるのはありがたいことです。

 それでは、実際に撮影した中からヘリアー ハイパーワイド10mmF5.6の写り具合を紹介しましょう。


【作例1】いつもの英国大使館正門前。(写真をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)

■作例1:いつもの英国大使館正門前
 いつものように英国大使館正面玄関前をねらってみました。超広角でも毎回定位置から撮影していますが、一連のシリーズで15mm、21mmといった焦点距離のレンズをとり上げていますので、10mmとの画角の違いを見てほしいのです。パソコンモニター上で画素等倍の画像を見るとわずかに解像感が低いように感じます。これは焦点距離が短いので、撮影倍率が低くなるためにそのように見えるのですが、正面の細かい文字もしっかりと読め高解像度であることがわかります。撮影の日は伊勢志摩サミット開幕直前、警備はいつもなら民間のガードマンなのに、この期間は機動隊が敷地を取り巻くように配置されていました。天気は梅雨入り直前の青空といった感じで、快晴とはいえませんでした。
≪撮影データ≫カメラ:絞り優先AE、F8・1/800秒、ISO200、AWB、ソニーα7R


【作例2】友真院脇の植栽。(写真をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)

■作例2:友真院脇の植栽
 英国大使館からの帰り道に見つけた友真院という建物の植栽。ピントは右下にある花に合わせてあります。最短撮影距離は30cmなので、ほぼその距離に合わせましたが、確かに花はシャープに写り、左端の背後にいる人物はボケてます。そして何よりも、建物の壁面が一直線に描出されているはディストーションのなさを示しているわけです。
≪撮影データ≫カメラ:絞り優先AE、F8・1/800秒、ISO200、AWB、ソニーα7R



【作例3】高層マンションを下からながめる。(写真をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)

■作例3:高層マンションを下からながめる
 前の2枚と異なる日に天気が良かったので、英国大使館近くのマンションを撮影してみました。撮影時に、ビルの天辺が入るようにと近づいていくと、画面中央左にあるブルーの車止めのさらに奥まで入って撮影することになります。さすがパースがつきすぎなので、少し後ろに下がり周辺の状況も写したのがこのカットです。このシリーズで同じ場所を撮影していますので、他の焦点距離と比較してもらうとわかりますが、マンションの壁面はしっかりと描写されています。画素等倍で画面端を見ると倍率の色収差による影響と見られる部分がわずかにありますが、10mmという焦点距離、さらには画素等倍という実際のプリントではありえない拡大率ですので、基本的にはかなり良好な収差補正だと思うのです。
≪撮影データ≫カメラ:絞り優先AE、F8・1/800秒、ISO320、AWB、ソニーα7R


【作例4】目黒区駒場にある前田家本邸、その1。(写真をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)

■作例4:目黒区駒場にある前田家本邸、その1
 旧加賀100万石の前田家16代当主利為侯爵の本邸として1929(昭和4)年に建てられた洋館を庭園の側から狙ってみました。本来なら正面玄関から狙うのがいいのでしょうが、撮影可能な場所として背後がなく、下から仰ぎ見るようにして撮影するポジションしかなかったので、歪みのないように写る場所を探したら裏庭にわずかに高い築庭のような場所を見つけ、そこから撮影しました。三脚は使用していませんが、注意深く水平・垂直がでるようなポジションでシャッターを切りました。壁面のスクラッチタイルを見るとわかるように、画素等倍まで拡大してもしっかりと質感が描写されています。
≪撮影データ≫カメラ:絞り優先AE、F11・1/400秒、ISO320、AWB、ソニーα7R


【作例5】目黒区駒場にある前田家本邸、その2。(写真をクリックすると大きくして見られます)

■作例5:目黒区駒場にある前田家本邸、その2
 作例3を撮っていて気づいたのですが、少しカメラを振るだけで、大きく建物にパースがついてしまうのです。そこで、同じ位置からカメラをわずかに上下左右に向けたカットを示してみました。その向けたというのも角度的にはきわめてわずかですが、超広角ではパースペクティブの発生がすごく目立つのです。超広角だから、パンフォーカス・ノーファインダーで撮影するという考えもありますが、僕個人としては超広角だからこそしっかりと水平・垂直をだして撮影したいと思ったわけです。
≪撮影データ≫カメラ:絞り優先AE、F11・1/400秒、ISO320、AWB、ソニーα7R



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