京都ライカブティック(Kyoto Leica Boutique) - photographer 第九回「メディアジョイ・ソフトフォーカスレンズ」
写真7:オスカー・バルナックが
洪水を撮影した場所の記念碑の前で。
 まずは有名な「洪水」の場面に行く。交差点広場に三角形のステンレスに、洪水の水位を示すレベルに赤く「Leica」と記された記念碑が建っている。この記念碑はライカマイクロシステムズ社が建てたそうだが、注意しなければ通り過ごしてしまうほどだ。訪問の記念撮影【写真7】に加え、ここではバルナックが撮影したであろう位置から同じアングルでライカM9でシャッターを切る【写真8】。バルナックの写した写真と比較すると画面左後方建物の窓が当時のままだ。この建物は裏に回ってみると1704年と記されている。






写真8:記念碑の建つ撮影場所は窪地で、
洪水によりボートがでていた場所になるのでバルナックはボートに乗って撮影したのだろうか。














 「アイゼンマルクト」【写真9】では、広場の正面に立っている建物前の石畳に立つとオスカー・バルナックが撮影した時代にタイムスリップしたような錯覚におちいる。さらに「エーゼル小階段」【写真10】では、雨が降っていたのが幸いして、路地に人がいる感じも、何となくオスカー・バルナックが撮影したイメージとかなり似た雰囲気で撮影できた。オスカー・バルナックがUr.ライカで写した100年ほど前の場所で、同じシーンを撮影できるのがドイツであり、ライカの精神にも通じるものなのかも知れない。
写真9:アイゼンマルクト。撮影はズマリット35mmF2.5だが、
Ur.ライカのレンズ焦点距離はもう少し長いようだ。
写真10:エーゼル小階段。うまい具合に同行者が傘をさしていたので雰囲気がでた。