博物館建設基本構想


特色

<近つ飛鳥の歴史と文化のストックを活かしたふるさとづくり>の
一翼をになう歴史博物館はいかにあるべきか。
「博物館行き」ということばに象徴されるような陳列館的な、
古色蒼然たるイメージの博物館であってはならない。

府民が有効に活用でき、地域社会に密者した生きた博物館
という持色を明確にうちだす。

さらに、人のあつまる魅力ある博物館にするためにつぎのような特色をもたせる。


コミュニティ広場として開かれた博物館

近つ飛鳥の歴史と文化の理解をつうじて府民の知的交流をはかる。

地域文化活動のひとつの拠点として、館の諸施設を
開かれたものにしていくとともに、ロビーサービスの充実をはかる。

ロビーには視聴覚装置による各種の情報捉供をおこない、
講座・講演・シンポジウム・映画・演劇・伝統芸能など
多様なイベントの開催をつうじて、文化フォーラムとしての性格をもたせ、
地域文化創造の拠点とする。

また、近つ飛鳥風土記の丘や「王陵の谷」の文化遺産を散策した人びとが、
歴史的雰囲気のさめないうちに、近つ飛鳥の歴史や
文化について語りあう場としても有効に機能させる必要がある。

生涯学習の機会の提供

余暇の増加、高齢化社会の到来といった社会情勢の変化にともない、
生涯学習への意欲がいま沸々としてわきおこってきている。
なかでもみずからの住む地域の歴史と文化に対する関心が高まりつつある。

情報提供の充実や関連資料の整備、あるいは定期的な講座・講演の開催
などをつうじてこうした要求に応えていかねばならない。

学校教育の一環をになう博物館

小・中学校の社会科のカリキュラムに博物館利用を組み込む。

歴史を教科書の中だけではなく、身ぢかにあるものとして理解させ、
地域のひいては大阪の歴史と文化に対する愛着心を養っていく。

また、地域の歴史と文化に関する自主学習の場として機能させることによって、
個性と創造性をのばす教育の推進にも役だてていく。

体験学習による古代への参加

土器・石器・木器づくりなどをはじめ、いろいろな古代の生活や技術などを
実際に体験することによって、古代人の知思や行動などを学び、
幅広い感覚を函養させる。

わかりやすい歴史と文化の展示
(府民に親しまれ新しい大阪文化の創造につながる魅力ある展示)

考古資料、文献資料などの実物をはじめ、
レプリカ、模型、グラフィックパネル、マルチビデオ、マルチスライド、
コンピュータグラフィックス、ハイビジョンなど多様な資料とメディアを駆使し、
カラフルで動きのある多角的な展示をおこない、
近つ飛鳥を中心にした歴史と文化を楽しく学べるようにする。

すなわち、従来の展示カラーを打ち破る
新しい切り口にもとづいた展示にこころがける。

また、府民の待望久しい「修羅」も展示する。



展示には常設展示と持別展示があるが、
常設展示はつぎの2つのテーマを基本として展開する。

l.近つ飛鳥と河内国

2.よみがえる文化遺産

野外博物館的活動の実施

近つ飛鳥地域の歴史的有為性を理解し、肌で感じてもらうためにも、
時間をきめて、定期的に「王陵の谷」をはじめとした
博物館周辺の文化財見学を開催し、学芸員が個々の文化財について解説する。

そのことによって、野外の文化遺産と博物館の有機的一体性を深め、
野外性をそなえた博物館という性格を明確に打ち出す。

先端技術を装備する博物館

さまざまな文化遺産を先端技術を使って新しく見せる。

古いものを新しい切り口で見せることによって、
従来にはなかったロマンを感じさせることができる。

いいかえるならば、新しい展示手法、惜報の収集・検索・サービスなどにおいて、
最新の視聴覚技術を駆使するとともに、ロビー、ホール、
セミナールームなどにおいても、さまざまな先端技術の活用をはかり、
時代を先取りした博物館にしていく。

研究センターとしての機能の充実

唐を中心とし、高句麗・新羅・百済の三国をまきこんだ
東アジアの政治的変動のなかで、日本古代国家が形成されていく。

近つ飛鳥にはその歴史的モニュメントか密集しているが、
難波津(なにわづ)と大和の飛鳥地城の中間に位置するという
地理的環境もふくめた歴史的動向について、
十分な研究がなされねばならない。

近つ飛鳥の文化遺産を通じての日本古代国家形成過程の解明には、
東アジア史的な観点が不可欠であるので、
国際的な学術交流を基本にすえた内外の研究者の共同研究か強く要請される。

また、考古学のみならず、文献史学、地理学などの関連研究者の
研究拠点にしていくことも必要であろう。

情報センターとしての博物館

近つ飛鳥の歴史と文化をはじめ、
府下の古墳文化に関する情報の収集・加工・管理をおこない、 府民や研究者の利用に供する。

このようないわば専門的惜報とは別に、
学校での自主課題などにも呼応できるような、
南河内地域の歴史全般についての間口の広い情報も提供していく。

いっぽう、他の文化施設や学術機関とのネットワークを形成し、
こうした文化財をめぐる情報についてのセンター的機能をになっていく。

またそれとともに内外の研究者が活用できるようなデータベースも
計画的に作成していく。

近つ飛鳥風土記の丘との調和

豊かな自然の中で文化財に親しむ場として、
すでに開園されている「近つ飛鳥風土記の丘」との
一体的活用をはかることが必要である。

それとともに「近つ飛鳥風土記の丘」の景観をそこなうことなく、 そのモニュメントとなるような博物館にする。




OSAKA PREF. CHIKATSUASUKA MUSEUM

〒585-0001 大阪府南河内郡河南町大字東山299番地
TEL. 0721-93-8321(代)
FAX. 0721-93-8325

入館料/大人 300円 高校・大学生 200円 小・中学生 無料
(常設展)20名以上の団体は、入館料が2割引となります。


開館時間/AM10:00〜PM5:00(入館はPM4:30まで)
休館日/月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)・12月28日〜1月4日


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