■ 推古陵古墳 ■
谷東側の丘陵高所にある推古陵古墳は磯長谷で最も目立つ存在である。三段築成の方墳で、しかも丘陵裾も一部を加工して墳丘をより大きくみせている。周溝はなく、それに相当する部分はテラス状となる。すでに、康平三年(1060)に盗掘の記事が『扶桑略記』にある。東側に4.5mの長さの玄室をもつ横穴式石室があり、石棺二基を納めていたことが谷森善信の『諸陵説』に記される。石室が墳丘の東側によることを重視すると東西に並んで二つの石室があった可能性がある。1989年、羨道上部あたりで3.5mの間隔で二石が並ぶのを宮内庁が報告する。