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安藤忠雄建築展−20のプロセス
1999年6月15日(火)〜8月15日(日)

主   催:(株)美術出版社[美術手帖] 安藤忠雄建築展実行委員会
             (総合案内 6月1日より TEL 06-6359-7018)
会  場(共催):茨木春日丘教会[光の教会] 兵庫県立こどもの館 姫路文学館
           真言宗本福寺水御堂  直島コンテンポラリーアートミュージアム 大阪府立近つ飛鳥博物館
           兵庫県木の殿堂 サントリーミュージアム[天保山] 成羽町美術館
           市立五條文化博物館 アサヒビール大山崎山荘美術館 ギャラリー小さい芽
           越知町立横倉山自然の森博物館 清水建設株式会社 テクノ・ナミケン株式会社 株式会社乃村工藝社
安藤忠雄建築展  −20のプロセス−
 私にとって、建築という行為はプロセスの中に存在するものである。そのプロセ スの中で、我々は自らの思考をかたちにしていく。ラフなスケッチから、ドロー イング、モデル、そして図面へと。
ひとつの建物が建ちあがるまでには、様々なスケールで、様々なマテリアルを用 いての検討がスタッフとの間で行われる。何度も描き直され、その跡が残された おびただしい数の図面。我々が迷った分だけ、重ねた対話の数だけ、その建築は 存在する根拠を増していく。
竣工後も「建築」は終わった訳ではない。経済合理性の名のもと、日々建物がつ くられては壊されている。そして、私達の周囲には、完成したものの存在する意 味を見出されないまま放置されている建物が何と多いことか。建物はつくること が目的ではない。建物を生かすということに私達つくる側も、そして利用する側 も無自覚すぎたのではないか。その建物が朽ち果てるまで、人々に使われ続ける 限り、「建築」はいまだプロセスの中にある。

「20のプロセス展」は、安藤忠雄建築研究所設計による20の建物の、各々の生ま れるまえから「今」にいたる、その終わりなきプロセスを各々の会場で、紹介す るものである。この展覧会を通じて人々が今一度自分の周りの建物に目を向けて くれたら、と願ってやまない。      −安藤忠雄

20のプロセスー近つ飛鳥博物館
 大阪府南部は、数多くの古墳が残る場所として知られている。この施設は、古墳 文化の公開、展示、研究を目的とした活動拠点として計画された。周辺には、日 本の黎明期から現在にまで齡を重ねてきた古墳群や、豊かな自然を有しており、 単なる博物館という機能を超えて、周囲の環境全体を体験する施設として提案し た。
階段状の屋上広場をのぼると、周囲に広がる豊かな自然が一望できる。建物周辺 には「風土記の丘」の散策路が巡る。野外活動の拠点、さらには地域の文化的核 施設としての役割もこの建物は担っている。階段状の屋上広場が、そうした活動 を受け止めるとともに、新たなプログラムを誘発する。
実際この段状広場では「古墳の森コンサート」と称した演奏会が定期的に企画さ れているほか、コシノヒロコのファッション・ショー、ツトムヤマシタの野外コ ンサートなどがこれまで行なわれている。自分の設計した建物が予想以上に生き 生きと使われている様を目にしたときほど、うれしいことはない。 古墳内部を思わせる館内の薄暗闇に展示された出土品の数々、そして屋上広場か ら望む歴史が刻まれた風景。ここは、過去と現在との対話の場、そして次代を担 う子供達の成長の場である。

安藤忠雄


  
 
 
設計期間 1990.04-1991.11
   
施工期間 1991.12-1994.03
 
施工会社 鴻池・三菱共同企業体

会期中、記念スタンプラリー用のスタンプは、博物館受付に備え付けています。 ご利用ください。



OSAKA PREF. CHIKATSUASUKA MUSEUM

〒585-0001 大阪府南河内郡河南町大字東山299番地
TEL. 0721-93-8321(代)
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