霜月集�
- 森脇 美寿代 白桃より
- 就中恋ほしきものに今年まだ見ざる茗荷の黄に透ける花
- 久保田 しげ子 草矢より
- 恋人と逢ひの余韻に笑む乙女車窓にしぶく雨を厭はず
- 大野 景子 白磁の壷より
- 革命の歌など知らぬ子の笑ひ切なく辛き夜を知らぬゆえ
- 西村 尚 秋昼より
- ハガキの字なだれの如く斜めにて空恐ろしき手の老いざまは
- 岡田 眞利 恋の塔より
- 待ってても君は来ないって知ったから私の日曜気楽で寂しい
- 石坂 玲子 輪ゴムより
- 鉢三つ倒されてをり野良猫のゆふべの恋を後始末する
短歌文芸グループ誌「飛聲」 |
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